|
リスナーよりプレーヤー
プロ野球中継やサッカーの試合もたくさんあり、夕食を食べながら、
またビールを飲みながらのテレビ観戦も増えてきた。
もちろん私も野球やサッカーを観るのも嫌いではない。
体力的な問題とか技術的な問題など課題はあるが、
どちらかと言うと観るよりはプレーを楽しみたい側である。
勝敗の結果はともかく下手でも参加し、一喜一憂したい方なのだ。
練習の過程も好きだし、試合中の緊張感、試合後の充実感などにたまらない魅力を感じる。
小学校位からいろいろなスポーツに出合い、
楽しんだり苦しんだり(部活動のシゴキ?)してきた。
ソフトボールに始まり、野球、バスケット、テニス、バレー、サッカー、水泳、
ウインドサーフィン、スノーボードなど結構はまって夢中になっていたが
現在もやっているかというとそうでもない。
前述したように体力的な問題が一番大きく、ほとんどのものが中断している。
続けていくことの難しさもそれに輪をかけてはいるが…。
スポーツではないが、やり初めてからまだ一度も中断していないものある。
それは「音楽」。
小学校の時の鼓笛隊に始まり、祭り囃子の竹笛、中学校からはトランペットやフルート…。
高校に入ってからはギターを始めお決まりのようにバンドを組み、
なんだかんだと楽器は手放したことはない。
キャリアだけは自慢できる(※注:腕の方は棚に上げる)。
今でも5人編成のF2-ORIGINAL BANDたる自分のバンドを持ち、
最近専らライブ活動やレコーディングにも活発で3枚目のCDも作成中のOKAYAMA通天閣。
アコースティックバンドのTRASH。
イーグルスやドゥービーブラザーズのカバーバンドMARIANO BAND。
R&B、R&RのHARU BANDなど楽しいバンド活動を今もなお続けている。
スタジオでの練習に楽しさを覚え、ライブでの充実感を味わい、
曲作りの面白さに触れ、アレンジの難しさにぶつかり…
とにかく気持ちの面では満足のいく日々を送っている。
最近では私と同い年の友人にギターを教えている。
若い頃から「クラプトン」をこよなく愛した彼だが、ギターを手にするのはもちろん初めて…
毎日精進しているみたいで夜な夜なレッスンに通って来る。
成果の方はイマイチ?ではあるが…
しかし、どんなことがあってもブルースセッションをするんだと張り切っている。
そんな彼の前向きな姿勢をみるとこっちも力が入り熱が入る。
好きな事に情熱を傾ける中年親父の姿はなんとカッコいいんだろう!
改めて彼を見てそう思う。
もし、仕事の事や家庭の事に文句ばかりいっている同世代の人達や、やりもしないで
最初から諦めている人がいたら、彼の前向きな姿勢や努力を見せてやりたい気分だ。
何を隠そう私も教えるための予習に日々がんばっている。
とにもかくにも好きなことを続けるためにはいろいろな弊害も当然出てくるだろうが、
忙しいからだとか、子供が、家庭があるからだとか理由をつけて楽器を置いてしまった人達、
「昔はバンドやってたんだけどね。」などが口癖になっている人達、
私から言わせれば本当に好きだったのか疑いたくなる。
もしもこのコラムを読んで何かを感じてくれた人がいたなら、
押入れの中にしまってあるギターを出してつま弾いてみよう!
リビングの飾りになっているピアノの鍵盤を弾いてみよう!
小学校の頃に吹いていた笛やハーモニカが今でもあるなら子供達と一緒に
ファミリーコンサートでも開いてみよう。
いいコンサートやライブに出かけて本物に触れるのは是非是非やっていただきたい。
プレーを存分楽しんでこそ音楽の感動は倍にも3倍にも膨らむこと請け合いである。
さあ、何歳であっても遅いと言うことはない。
今から自分なりの楽しみ方、遊び方を見つけて何か音の出る物に触れてみよう! |
|
<BACK | NEXT> |
|